四元奈生美
プロ卓球選手
1978年9月21日、東京都立川市生まれ。
母と姉の影響を受け、小学校1年生から卓球を始める。
99年、USオープンシングルス22歳以下優勝。2000年、
全日本選手権ダブルス準優勝。
2004年、中国リーグ超級に参戦し、所属した北京チームが総合優勝。
2008年、全日本選手権混合ダブルス準優勝。身長150cm、体重40kg。
中学生の頃から数々の大会での優勝や、2008年全日本選手権ミックスダブルスでは2位の成績をおさめるなどその実力とともに、華やかなウェアで卓球界の注目を集めている四元奈生美さんですが、そもそも卓球を始めたのはお母さんとお姉さんの影響だったそうですね。
母と姉が卓球をやっていたので、私も幼い時から自然に始めていました。
卓球台の下で地面に耳をつけてボールのリズムを子守唄代わりに聞いていたなど、生活の中に自然に卓球という存在があったんです。
注目のウェアは全て四元さん自身のデザインによるものということですが。
これまでの卓球の短パンや半そでのシャツというウェアからは想像もつかないアイディアのデザインをするきっかけになったのは。
初めて自分でウェアを考えたのが中学2年生の時でした。当時着たいと思えるウェアがなかったのがきっかけです。
中学、高校の時には卓球部に所属しているというと『カーテンを閉め切った部屋でやっている』とか、『壁に向かって素振りをしているだろう』などとよく言われ、私たちは明るく楽しくやっているのに卓球に暗いイメージを持たれるのはウェアのせいなのではないかと思ったのです。
実業団に入ってしまうと、そのチームのウェアを着なければいけませんが、プロになって、一人で活動をしているので、自由にデザインをさせてもらっています。
大学卒業後は実業団に入らずプロの道へ。そこには卓球では味わえない体験が貴重あったそうですね。
実業団に入りませんでしたので、アルバイトとの両立など苦労はありましたがその分やりがいはありましたし、何事においてもひとつひとつのプロセスを自分でこなしていく楽しさもありました。
アルバイトも卓球以外の世界を知ることができてとても楽しかったです。
販売の仕事の時も誰よりも大きな声を出して接客をしてみるなどという課題を自分に出してそれをこなしていくことや、実際に物が売れた時の喜びのほうが苦労を感じる気持ちより大きかったです。
自ら“チャレンジ精神が大きいタイプ”という四元さん。2007年からNHKで放送された「街道てくてく旅」に出演すると
きも、不安より持ち前のチャレンジ精神で出演を決めたそうですね。
番組のお話をいただいた時、始めはどんな状況でも毎日歩かなくてはならないことや、ウォーキングをきちんとやったことがないことで不安がありましたが、旅を通じていろんな発見をしたいという気持ちが大きかったです。引き受けるからには精一杯がんばろうとまずは風邪をひかないなどの健康管理には気をつけました。
四国を歩いていた時には自分の想像を超える人たちが各札所で待っていてくださったんです。
車椅子でかけつけてくれたおばあちゃんが私が行った時立ち上がって私を迎えてくれたり、本当にいろんな出会いがありましたね。
たくさんの声援やおにぎりの差し入れなど、応援してくれる皆さんが私の家族のように感じていました。歩くことを通して四国の人たちの暖かさを感じました。
四国の雄大な自然もとても印象的でしたが、そういうところで生活している方々というのは、時間がとてもゆったり流れているようで、それがその人たちの暖かさに繋がっているのだと思いました。
それから香川ではとても気に入った食べ物があって、それがあんこのおもちがはいったうどんなんです。今でも忘れられないくらいおいしかったです。(笑)
たくさんの声援を受けて歩いた四元さんの、競技中とは違う笑顔やゴールした時の涙も印象的でした。日光・奥州街道の402キロや四国八十八ヶ所の1200キロの道のりを歩いて無事踏破されましたが、これまで歩くということに対して何か思い入れのようなものはありましたか。
子供の時からいつも町に夕焼け小焼けの放送が流れる夕方までふらふらと歩いていました。一人で歩いたことのないところに行った時に、いつもと違う景色を見て、そしてその景色を身体で感じることで悩みから解放される感覚がありました。
いつも無意識に歩くことを選んでいたような気がします。
今、スポーツが苦手な方でもウォーキングというのは生活に取り入れやすく、また特別な用具も必要ありませんので大変人気ですが、健康やダイエットのために意識して毎日歩くというのはなかなか大変なことです。四元さんからウォーキングをする際に何かアドバイスはありますか。
健康のために歩くというふうに意識すると大変ですが、私が歩く時に心がけているのは『のんびりゆっくり自分のペースで歩く』ということです。
ウォーキングをしていると一人の時間ができるので、川が流れているのをゆっくりと眺めたり、時間の流れの一瞬を大事にして自分のペースで歩くことが大事だと思います。
また四元さんは「糖尿病キャンペーンガール」として糖尿病という病気が私たちの身近であること、予防が一番大切なことなどを広く知ってもらう活躍もしています。糖尿病、成人病の予防として食事管理や運動は欠かせないものですが、四元さんのお勧めの運動はなんでしょうか。
やはり『卓球』と『ウォーキング』です。『卓球』はウォーキングと比べたときに同じ時間運動をした時に倍のカロリーを消費すると言われています。ただずっと卓球をするだけでなく、ウォーキングで一人の時間を楽しみ、時には卓球も取り入れて人と楽しく会話するなどいろんな形で運動を続けていくことが長続きするのではないかと思います。
私の好きな卓球が治療に役立っていけたらとてもうれしいです。
最後に四元さんが今後取り組んでいかれたいことを教えてください。
世界中の人が私のデザインしたウェアを着てくれるとうれしいです。
『卓球をやっているわたしたちって素敵』と胸をはっていえるような卓球界にしていけたらと思っています。